ごみ問題の少なくとも半分は解決された

2011.10.01

近年、再びごみ問題が大きくクローズアップされ、マスコミでも廃棄物関連の報道がない日はめずらしいといっても過言ではない。なかでも東京の現状は深刻で、それを第二次の、あるいは戦前から数えれば第三次か第四次の“ごみ戦争”と表現する向きもある。東京ほどでないにせよ、“非常事態”同然に陥っている自治体もけっして少なくない。そこでまず、今日のごみ問題の特徴はというと、何といってもそれは埋立地不足にある。のちに見るように、物資の乏しい江戸や明治の時代に、収集の過程で業者が徹底した有用物の選別回収を行っても、残り30%前後はごみ処分にまわされていた。そして最後に残る文字どおりのごみは、昔も今も海面や空き地、山間などに埋め立てるしかないのである。焼却をはじめ、圧縮、破砕、脱水等々も、ごみ処理の全過程の中では中間処理ないし前処理といわれており、焼却残灰や、圧縮、破砕、あるいは脱水された後のごみの大半は、再利用のために選別回収される物を除いては、埋立によるしか最終処分の方法がないだろう。そのため、ごみ処理事業にとっては埋立地の確保は絶対に必要で、その心配さえなくなれば、ごみ問題の少なくとも半分は解決されたことになろう。