漆喰壁は五〇〇〇年の歴史を持つ優れもの

2011.10.08

日本の家づくりには、什から漆喰が使われてきた。文化財に指定されている貴重な建物も、みな漆喰である。だから漆喰といえば日本の家の壁というイメージが浮かぶかもしれないが、実は五〇〇〇年前のエジプトでも使われていた。ピラミッド内の墓にあった雌画のド地に漆喰が塗られているのだ。地中海の白い建物の壁も漆喰であるし、レオナルドーダーヴィンチの「最後の晩餐」や、ラファエロの「天使の県画」の下地も漆喰である。漆喰がなぜ、世界の人々に五○OO年にもわたって愛され続けてきたのか、その謎に迫りたいと思う。漆喰の雌を仕上げる場合、わざと壁面に凹凸の模様を付け、味わい深い雰囲気を出すことがある。凹凸を付けることにより、壁の表面積が大きくなる。傷を付けても補修しても気にならない。漆喰自体、軟らかく優しい材質で、凹凸に手で触れても痛くない。静電気が発生しないせいか、一〇年経ってもこの凹凸にほとんど埃が溜まらないのが不思議である、テレビの後ろの県も、埃が集まってこない。家の中はいつも清潔である。漆喰の原料は石灰(炭酸カルシウム)で、それを焼いて生石灰にし、さらに水を吹きかけて消石灰にする。この消石灰が漆喰である。参考のために化学式を皿いいておく。消石灰は、カルシウムと水素と酸素でできている。水酸基(〇三はマイナスイオンの塩基(アルカリ性)である。残るのは9I(カルシウム)で、骨の元にもなるような、人にやさしい成分元素だ。実に安心の化学式といえる。漆喰壁の当社のモデルハウスに入られた方が、空気がさわやかで気持ちがいい、とおっしゃるのは、この漆喰のおかげだと思う。前にも述べたように、ビニールクロスは本来プラスチックで、軟らかさを出すために可塑剤を加えているため、それから出る化学成分が臭く、人体によくない。漆喰とビニールクロスの、あまりの違いに驚くばかりである。