性別に学力と所得階層の二つの要因が高等教育機会に複合的に与える影響はさらに大きくなる。男子の成績上の場合には、低所得層の私立大学進学率は三六%で高所得層の三九%とほとんど変わらず、所得階層の影響を受けていないと言える。しかし、男子の成績下の場合、高所得層では四七%が進学しているが、低所得層では一七%と低くなっている。これに対して、女子の場合、成績上でも高所得層は五〇%が進学しているが、低所得層では、三六%である。さらに、成績下では、高所得層の進学率三二%に対して、低所得層では一一%と著しく低くなっている。女子の方が、成績と所得階層の二つの要因の影響を強く受けている。つまり、低所得層の成績下位の女子は私立大学への進学はきわめて難しいことがうかがえる。逆に言えば、男子の場合、成績が上位であれば、所得階層にかかわらず進学する者が多く、進学に対するプレッシャーを受けていると言えるかもしれない。このように学力、所得階層、性別は相互に関連しあいながら、高校生の高等教育機会の選択を複合的に規定している。
(参考サイト)
学資保険市場オフィシャルサイト
http://gakushi.hokende.com/