製造物責任システムを反撃

2011.03.31

メーカーが在庫のバイオマテリアルを使い切った後はどうなるか。リーバーマンのヒヤリングで、人工血管と他のデバイスを製造するメーカーのミードックス・メディカルズ(MeadoxMedicals)のエレノア・ガクスタッター(EleanorGackstatter)社長も証言した。デュポン社から今後はダクロンを彼女の会社に供給しないと通告されたのち、デュポン以外のポリエステル糸の供給会社、15社に接触を試みたが、外国の供給会社でさえも製造物責任の危険を恐れて、アメリカのメーカーとは取り引きをしようとしなかった、とガクスタッターは言った。多くのメーカーは、手元に2年か3年分のバイオマテリアルを在庫として持っている。しかし、それが消費されてしまうと、深刻な不足状態となる。リーバーマン上院議員は、製造物責任システムの改革推進を唱え、これは人々の健康に関する時限爆弾だ。もし爆発すると、人々は本当に生命を失うことになると言った。バイオマテリアルの供給会社は、設計も、製造も、売りもしない製品に対して責任を負わされることがあり得る。そのためにシリコーン含有の有無にかかわりなく、無差別に、生命にかかわる医療デバイスまでも脅威にさらされる事態は容認できることではない避妊用ノーブランドと陰茎内植え込み材は、もちろん使用者にとっては重要だが、任意に使用する物だから、入手困難の恐れがあっても大きな痛手は生じないだろうという論がある。しかしシリコーン含有の有無に関係なく、生命にかかわる医療デバイスに対しても加えられる無差別の脅威は、とうてい容認できることではない。品不足が増大するにつれて、事態がどのように展開するかは予想できない。一部の評論家は、供給会社が政治的な理由でバイオマテリアルを手元に押さえていると信じている。この見解によれば、供給会社は居直って製造物責任システムを反撃しようとしている。その一方で、はっきりしているのは、バイオマテリアルの供給会社は、設計もせず、製造もせず、売りもしない製品に対して責任を負わされることがあり得ることだ。もし、こういう理由のためにバイオマテリアルの供給会社がアメリカの医療デバイスメーカーにその供給を拒否しつづけるなら、外国への移転が必要と判断するデバイスメーカーも出てくるかもしれない。
[参考情報]
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