「乾燥肌のニキビ」にも効果

2011.04.21

ニキビ(尋常性)は一般には脂性肌の人に多いようです。尋常性というのは「ごくごく当たり前の、ありふれた」ぐらいの意味です。したがって、脂性肌の人にニキビができれば尋常性ですが、Kさんは乾燥肌でニキビができるのですから尋常性とはいわず、「乾燥性」とでもいうべきでしょうか。乾燥肌は一般的に皮脂の分泌が少ない肌を指すように思われていますが、皮脂だけが皮膚の保湿性に関係しているのではありません。皮膚の最も外側の部分である角層の中には、NMFという天然の保湿因子が含まれています。また、角層の細胞と細胞の問にはセラミドやスフィンゴリピットという脂質も含まれています。それらの物質が相互に作用して、水分(湿気)を角質層のケラチンたんぱく質の中にとらえて肌を湿らせ、しっとりなめらかにするのです。美肌水はNMFやセラミド、スフィンゴリピットのような複雑な構成、構造をしたものではありませんが、とても優れた保湿効果があります。一般に効果が大してない化粧品でも、高い定価のものは「今つけている化粧品は高価(高級)だからきっと効果があるに違いない」という気分にさせます。実際にさほど効果がなくても、「やっぱり美しくなった」と思えるものなのです。高級化粧品というのは中身のことではなく、一般には美しく豪華な容器と包装の高価な化粧品であって、中身についての修飾語ではないと考えるのが合理的でしょう。これを価格構造による価格効果と呼んでいます。Kさんはよくこの間の事情を読者のために公表してくださいました。化粧品は日本製であれば、安いものでも高いものでも、原料の基本的な構造はそんなに変わるものではありません。化粧品は、安価優先で、安いものから試して自分にいちばん合ったものを見つけてください。化粧水と乳液がひとつになった安価なものをお使いとのことですが、ご本人もお気づきのように、気分的なものが多いように思われます。顔の片側にそ、の基礎化粧品を使って、美肌水だけの反対側と比べてみてはいかがでしょう。洗顔料を使わなくても、水洗いだけでよいかもしれません。1週間ほどいろいろ試してみてから、納得できる洗顔法、化粧法を見つけてください。試してみることが大切なのです。乾燥肌は、基礎化粧品の副作用かもしれません。基礎化粧品中の水分と油分を混ぜ合わせるために使われる界面活性剤(乳化剤)などの副作用かもしれないのです。皮膚が水分を保つ力を高める美肌水がカサカサ肌の改善に威力を発揮。皮膚に水分をとどめる働きが弱い乾燥肌とは、皮膚のいちばん表面の層の保湿性(水分をとらえて放さない性質)が低下して、皮膚が乾燥した状態を指します。皮膚科学では、皮膚が乾燥してカサカサになる状態を乾皮症といいます。乾皮症と乾燥肌は同じような状態ですが、乾皮症とは別に乾燥肌というのは、美容に関係した部位の皮膚について、あえていうのです。すなわち乾燥肌というのは病気ではなく、化粧をこまめにして鏡をのぞき込む年齢の人々(主に女性)の肌の問題なのです。乾皮症は、高齢者の躯幹(胴)や脚部(下肢)、それもひざから下によく起こります。一方、乾燥肌は若い女性または中高年の女性の露出部(顔、腕、足)がカサカサし、ときに粉が吹くような状態のことをいいます。乾燥肌の人は一般に、皮膚のいちばん表面の表皮角層の主成分である角質(ケラチン)に水分を保持する力、すなわち保湿性が低いことが多いのです。この保湿性をもたらすのは、次の3つです。「?皮膚を薄く覆っている皮脂膜という油(皮脂)と水(汗)のほどよく混じった膜?表皮角層の角質細胞同士の間にある細胞間脂質(ICL)?表皮角層内にある天然保湿因子(NMF)」これらが、皮膚に水分を保持し、潤いを与えます。体内の水分は、真皮(表皮の下にある層)から表皮を経て体外へ蒸発します。これを不感蒸泄といいます。?皮脂膜、?細胞問脂質、?天然保湿因子は、不感蒸泄で体外へ出ていく水分を表皮内にとらえ、とどめておく働きをしています。乾燥肌の人は、この能力が弱いのです。